最安値で名刺を作成しようとすると生じる5つのデメリット


名刺をできるだけ安く手に入れたいと考えるのはもっともなことでしょう。印刷業者を調べてみると印刷費用が業界最安値と謳っている業者がいくつも見つかります。

この中から選んで名刺を作成すれば安く調達できるのは確かです。ただ、本気で最安値にしようとするとデメリットもあります。どんな問題が生じ得るのかを確認しておきましょう。


印刷業者の比較に労力がかかる

最安値で名刺作成をしようと考えると、どの印刷業者に依頼すべきかを比較検討することになります。その労力が実はかなり大きいのがデメリットです。印刷業者はインターネット注文を受け付けるようになったため、数十店という単位で比較してみないと最安値を見つけ出すことができません。

多くの印刷業者では印刷する名刺の枚数や色数、使用する用紙などを決めると対照表などから価格がいくらかを見積もることができます。しかし、業者によってはその都度見積もりを取らなければ金額がわからない仕組みになっています。

見積もりを取るのは労力がかかるから明朗会計になっている印刷業者だけにする方針を立てることもできます。しかし、宣伝広告に掲載されている単価を見るとかなり安いという場合には見積もりを取って比較したいと思うでしょう。

見積もりを取ると、業者としてはぜひ依頼をもらいたいと考えて必死にアプローチしてくることもよくあります。それを断るのがつらくなってしまうこともあるので注意が必要です。このような労力をかけた割には1枚あたり1円未満しか違いが出ないこともあるので、あまりコストパフォーマンスが高くないという結論に至ることも少なくありません。

比較していると時間もかかる

比較については労力だけでなく時間もかかります。明日には印刷して欲しい、来週までには納品して欲しいといった形で期日がある場合もあるでしょう。そのときに比較をしているとかなり時間を取られてしまいます。特に見積もりを取ると即日で返事があるとは限らず、土日などに定休日を持っている印刷業者の場合に金曜日に依頼したら翌週になってしまうということもあるでしょう。

枚数が少ない場合には大抵は24時間以内には見積もりが返ってきますが、複数の名刺を作成するときなどはやや時間がかかる場合が多くなっています。労力だけでなく時間がかかるという問題もあるのは念頭に置いて、どこまで比較して最安値を目指すのかを考えておくのが肝心です。

単価を下げるとロット数が大きくなってしまう

最安値をどのように捉えるかによりますが、単価を下げようとするとロット数が大きくなってしまうのもデメリットです。

100枚より200枚の方が0.5円くらい安いといった形でロット数が大きくなるほど単価が下がる仕組みになっている業者がほとんどです。

ただ、当然ながら総額は大きくなるので、最安値というのが総額なのであれば枚数を固定して比較する必要があるでしょう。単価を下げようとして多めに印刷をして、肩書が変わったり、異動することになったりして使わなくなってしまうと余った分は無駄になります。

すると最安値にした達成感はあったとしても、結局損をしてしまっていることになるので注意しましょう。基本的には足りなくなったらまた注文するという気持ちで小さめのロットにしておいた方が無駄になることがなく、トータルでの支出額は少なくて済むのが一般的です。

ロット数をむやみに大きくして単価を下げようとしないのが安全策でしょう。ロット数を大きくしたときに何枚分お得になるのかを計算してみると判断しやすくなります。例えば、100枚から200枚に増やすと5枚分安くなるという場合には、6枚以上残ったら損をすると考えられます。

それならリスクを取らずに100枚にしておこうという考え方もできるでしょう。

納期が遅くなってしまう

最安値にしようとすると納期についてもデメリットが生じるのが一般的です。業者によって料金プランには違いがありますが、最近では納期に応じて単価が決まる仕組みになっていることが多くなりました。名刺作成を業者としても効率的に行えるようにしたいという考えがあり、短納期を希望する場合には料金を上げる代わりに優先して印刷し、納期が長くても良い場合には単価を下げる代わりに優先順位を下げるという仕組みが採用されています。

翌日には仕上げて欲しいというのと二週間後でも良いというのでは一枚あたり数円の差が生じるのでかなり大きな違いがあります。最安値にしようとすると業者に依頼できる最も遅い納期で良いプランを選ぶことになるでしょう。

それで問題がないくらいに余裕を持って発注できるのなら大丈夫です。ただ、業者比較もして時間がかなりかかっているのに、さらに二週間くらいの余裕があることは少ないでしょう。早く決断して納期の余裕があるときにしておけば良かったと後悔しないように注意しましょう。

品質が低くなってしまう

印刷業者に依頼するときに最安値にこだわり過ぎると品質が低くなってしまうデメリットもあります。この場合の品質はかなり広い意味で、例えば色数をフルカラーから二色刷り、さらにはモノクロにすると価格が下がります。

美しく写真もいれて作ってあったのにモノクロで印刷したら元も子もなくなってしまうかもしれません。また、用紙も上質紙に比べるとマット紙やコート紙の方が見栄えが良くなります。自分の分身とも言える名刺がみすぼらしいと思われてしまっては、今後の相手とのやり取りでも不利になってしまうでしょう。

このような色や用紙の選び方だけでなく、印刷業者の印刷機の品質が低いこともあります。安いインクを利用していて長期的に使っていると色褪せてきてしまうということもしばしばあるので注意しましょう。名刺は渡した後もずっと保管してもらえることが多いので、寿命については十分に長いことが大切です。

このような点も加味すると名刺を渡す効果を高めるためにはある程度の費用をかける必要があると考えた方が無難でしょう。

デメリットも考慮して最安値を目指そう

このように名刺作成を最安値でできるようにしようと必死になると様々なデメリットがあることがわかります。安いに越したことはないのは確かなので、ある程度は価格を下げる努力をするのは良いでしょう。しかし、必死に追求してしまうとコストパフォーマンスが下がり、名刺の品質も下がってしまうリスクがあるので注意が必要です。